VVAULTの構成ストレージにRAMディスクを追加してみた

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皆様こんにちは
VVAUULTスタッフのhfです。
今回は、VVAULTの最速ドライブにRAMディスクを使ってみようというお話。
RAMディスクは電源が消失したり、予期せぬシャットダウンが発生するとデータが消えてしまうというデメリットがありますが、速度は最速なはず。ということでチャレンジしてみました。

詳細は続きからどうぞ


今回組み合わせてみたRAMディスクは、VVAULTと同じく無料バージョンが配布されているDATARAM社のRAMDisk。(製品ページはこちら

無料バージョンは確保可能な容量上限が4GBまでとなってますが、データを保存する機能が利用できますので、UPS(無停電電源装置)等を組み合わせて利用することで、ある程度のレベルでデータロスのない運用が可能となります。

なお、RAMディスクを利用するならば64bit環境と大容量メモリをご用意ください。メモリの価格も相当低下してますので手軽に試せます。


■ソフトウェアのインストール

まず、RAMディスクのソフトウェアをDATARAM社のホームページからダウンロードしましょう。今回当方がダウンロードしたバージョンは3.5.130でした。

ダウンロードが完了したら、インストーラを実行します。インストールに迷うようなところはありません。
VVAULTをまだインストールしていないならば、製品ページからダウンロードしましょう。こちらもインストールに迷うようなところはないはず。

「インストールできません」というような場合は、カスタマーズ・スクエアのフォーラムやナレッジを確認してください。
VVAULTの設定の詳細についてはGIGAZINEの記事で非常に詳しく解説いただきましたので、合わせて参照いただけると迷いがないかと思います。


■DATARAM RAMDiskの設定

RAMDiskのConfiguration Utilityを起動し、Settingsタブにて、RAMディスクとして利用するメモリ容量を設定します。今回は設定上限の4092MBを設定します。フォーマットについては後ほどWindowsの標準機能にてNTFSにしますのでここではUnformattedを選択します。

次に、「Load and Save」タブを開いて保存の設定を行います。
まず、システム起動時にデータをRAMディスクに復元したいので、「Load Disk Image at Startup」にチェックを入れます。

次にメモリイメージのファイルパスを指定します。4GBとは言え、読込/保存に時間がかかるのでできるだけ高速なハードディスクを指定するほうがよいと思います。今回はOSインストールディスクとしてSSDを利用してますので、デフォルトのままとしています。

イメージの保存についてももちろん設定します。「Save Disk on Shutdown」にチェックを入れ、シャットダウン時に保存するようにします。また定期的に保存するため、「AutoSave」にもチェックを入れておいた方がよいでしょう。デフォルトの保存サイクルはは300秒(5分)となっています。保存先のファイルは読込設定と同様のものとします。

設定が完了したら、画面下部の「StartRAMDisk」をクリックしてRAMディスクを有効にします。

以上でRAMDiskの設定は終了です。


■ディスクの設定

次にWindowsの「ディスクの管理」を開いてRAMドライブが認識されていることを確認します。「ディスクの管理」はWindows7の場合、コントロールパネルの管理ツールの「コンピュータの管理」の「記憶域」から選択することができます。

上の画像では「ディスク3」がRAMディスクになります。初期状態ではフォーマットされていないので、ディスクを選択してNTFSにてフォーマットします。通常ドライブレターを割り当てますが、今回は仮想ドライブの構成ストレージとして利用しますので空のフォルダにマウントしたいと思います。「ドライブ文字またはパスの割り当て」にてフォルダを指定すればドライブレターが割り当たりません。

今回、VVAULTの構成ドライブとして、RAMディスクとUSB外付けHDDを利用しますので、それぞれST01、ST02というボリュームラベルをつけ、フォルダにマウントしました。

「コンピュータ」の一覧にはST01、ST02はドライブとして表示されません。


■VVAULTの設定

続いてVVAULTの管理コンソールにログインして、「最速」にRAMディスクを追加してみましょう。今回ディスクをフォルダにマウントしてますので、管理対象パスは“C:\Storage\ST01”を設定します。

さらに外付けUSBハードディスクも同様に管理対象パスとして“C:\Storage\ST02”を設定します。

VVAULTは初期状態では各ストレージに最低10GB(通常はディスクサイズの10%)をバッファとして確保しようとします。これは更新等での使用量増加に対して、ティアリング(最適配置)が実行されてストレージの使用容量が減少されるまでのセーフティとして必要です。この値が低すぎる場合、バッファサイズに近いサイズのファイルを仮想ドライブに追加しようとした場合などに、エラーが発生する可能性があります。ただし、RAMディスクとして4GBしかありませんのでそのままでは問題です。

バッファが少なくてもティアリングが定期的に実行されればある程度の問題は回避できますので、今回は1GBを指定してみます。

バッファサイズは「ドライブ構成」直下の仮想ドライブを選択した画面で設定します。ティアリングは定期実行にしておきます。設定を反映させるため、「適用」をクリックしてください。

準備ができたら「マウント」を実行し、仮想ドライブを有効にします。


■動作の検証

では早速仮想ドライブにファイルを追加してみましょう。RAMディスクが4GBしかありませんのでバッファまで直ぐに一杯になります。

VVAULTは書き込み対象の構成ストレージがバッファに達した場合、次の優先度の高いストレージに書き込みに行きます。合計で4GBを超えるファイルをアップした場合でも、個々のファイルがバッファサイズ以下なら問題なく書き込めます。

さて、このままの状態では追加ファイルはRAMディスクに書き込みにいかず、速度が低下します。そこでティアリングの登場です。ティアリングが実行されるとある一定の割合まで使用容量を減少させるとともに、利用頻度に応じてファイルを入れ替えます。ティアリングが実行されると下の画像のように空き容量を確保するとともに、利用頻度の高いデータを配置します。

2011/4/21 追記
現在、バッファ容量を超えたファイルを仮想ドライブに保存しようとした場合に、仕様によりエラーとなることがあります。バッファサイズは保存するファイルの最大サイズ以上に設定してください。
また、構成ストレージ容量の5%を超えるサイズのファイルが書き込まれた場合、そのファイルはティアリングの対象となりません。 こちらの動作は今後改善する予定です。


■検証の結果

今回の検証によって、RAMディスクをVVAULTの最速の構成ストレージとすることによって、保存ディスクとして外付けUSBハードディスクを利用している場合でも、数MB以上のファイルの書き込みパフォーマンスが改善されることが確認できました。

一方、1MB以下の細かいファイルの書き込みはVVAULTがボトルネックになって、あまり速度を体感できませんでした。


■終わりに

VVAULTと永続可能なRAMディスクはかなりよい組み合わせだと思います。特に大容量メモリの使い道としても有効なのではないでしょうか。

RAMディスクだけでは容量が小さすぎて用途が限定されてしまいますが、VVAULTを組み合わせることで通常利用が可能となります。

VVAULTは継続してパフォーマンス改善を行ってまいりますので、RAMディスクとの組み合わせによる今後の更なるスピード体感にご期待ください。


■検証環境

今回検証に利用した環境は下記に記載しておきます。

●Windowsエディション

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Software

●プロセッサ

Intel CPU Core i7 i7-2600K 3.4GHz 8M LGA1155 SandyBridge BX80623I72600K Intel CPU Core i7 i7-2600K 3.4GHz 8M LGA1155 SandyBridge BX80623I72600K
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●メモリ

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●ハードディスク1(OS&VVAULTインストール用)

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●ハードディスク2(VVAULT構成ストレージ用)

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以上

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