PC引っ越し VVAULTデータベース移行ガイド

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皆様こんにちは。VVAULTスタッフのhfです。

今回はフォーラムで、“ストレージはそのままに、XP上のVVAULTで管理されたデータを別のWindows7 PCに移行する場合はどうするのか?”という質問がありましたので、その方法についてこっそりと説明したいと思います。

VVAULTを利用している環境を他の環境に簡単に移行できるような機能の開発は今後の課題として、本ガイドでは移行元PCのVVAULTで管理しているデータベースデータとストレージを移行先の環境で同様に認識させることにより、ファイルのコピーや取り込みといった処理をなくして移行時間の短縮化を図ります。

ドメインで管理されていない環境での注意点として、通常のハードディスクでも同様ですが、新しい環境にハードディスクを接続する場合は、セキュリティに設定されているユーザー情報やグループ情報が新しい環境のものに変換されません。そのため、セキュリティ設定が必要な場合は接続後に再設定が必要となります。ただし、今回はセキュリティ情報の復元(変換)までは説明しません。

ちなみに、VVAULTの共有フォルダの取り込みでは(ワークグループ環境の場合)このあたりの変換をある程度自動で面倒みてくれたりします。新規のストレージを用意できる場合は、移行元のの仮想フォルダを共有フォルダとして取り込むのが、時間はかかりますが手間はかからないかもしれません。

なお作業はある程度のPCの知識とリスクが伴いますので、初心者の方にはおすすめできません。すべて自己責任にてお願いします。

では具体的な手順を説明していきます。

★ステップ1 移行元環境での作業

まず初めに移行元にてVVAULTの管理画面にログインし、仮想ドライブのティアリングをOFFにします。これは再接続直後にファイルの移動が行われないようにするためです。
ファイルの移動等の変更がなければ、一度移行先の環境でテストした後、元の環境に戻すことも可能です。
tiering off
次に、VVAULTの各構成ストレージのドライブレターを正確に記録しましょう。移行先で正しくVVAULTを稼働させるには、構成ストレージを同じドライブレターで設定する必要があります。移行前と異なるドライブレターが割り振られると、仮想ドライブからファイルにアクセスできなくなるので注意が必要です。後から確認できるように、各構成ストレージにメモなどを保存しておくことをおすすめします。
target path property
drive letter memo
必要な情報を取得し終わったら、VVAULTの全てのサービスを停止します。

vvault service list

移行先にデータベースデータを移行するため、サービスが完全に停止している状態で適当なメディアにコピーしておきます。VVAULTのデータベースデータはデフォルトでは“C:\Program Files\VVAULT\VVAULTData”です。これをフォルダごとコピーしてください。(以下、このコピーを「※1」と表記)
db folder copy
VVAULT2.0以降でバックアップを設定している場合は“BAKUPData”フォルダを含むバックアップ先フォルダも丸ごとコピーしておく必要があります。(以下、このコピーを「※2」と表記)
backup folder copy

最後に構成ストレージを移行元のPCから物理的にすべて取外します。

これで移行元での作業は終了です。

★ステップ2 移行先での作業

次に移行先での作業です。

まず、移行元から取り外した構成ストレージをすべて移行先に接続してください。
各ストレージのドライブレターが移行元でのものと異なる場合は再設定してください。

drive letter re setting

続いて、移行先のPCに新規にVVAULTをインストールしてください。ここでの注意点は、必ず移行元の環境にインストールされていたVVAULTのバージョンを入れる必要があるということです。異なるバージョンをインストールした場合は正常に稼働できません。またVVAULT2.0以降の場合、ライブバックアップ機能の有効/無効状態も移行元と同一である必要があります。

インストール後、コンピュータを再起動します。システムが起動したら、VVAULTの管理画面にログインして、予めライセンスの登録を行っておいてください。VVAULTの動作するPCを変更した場合、ライセンスの再発行が必要です。

ライセンス登録後、VVAULTのサービスをすべて停止します。

サービス停止確認後、インストール直後のVVAULTのデータベース(“C:\Program Files\VVAULT\VVAULTData”)バックアップしておきます。(以下、このコピーを「※3」と表記)バックアップ後、VVAULTDataの中身を全て削除してください。このときVVAULTDataフォルダ自体は削除してはいけません。
dbdata delete

空となったVVAULTDataフォルダにステップ1にてコピーしたVVAULTData(※1)の中身をコピーします。

さらに移行元の環境と移行先の環境とでデータベースのネットワークサービスポートが異なる場合に問題が発生しますので、設定を合わせるため、先にバックアップしたインストール直後のVVAULTData(※3)内のpostgresql.confのみをVVAULTData下に上書きします。
db conf file copy

バックアップ機能を有効にしている場合は、インストール直後のバックアップフォルダをコピーし(以下、このコピーを「※4」と表記)、バックアップ側も同様にデータベースデータBACKUPDataの中身をステップ1にてコピーしたおいたもの(※2)に入れ替え、インストール直後のBACKUPData(※4)内のpostgresql.conf のみBACKUPData下に上書きします。また、バックアップフォルダ内の設定ファイルをステップ1にてバックアップしたデータ(※2)で上書きします。
bakupfolder conf file update

コピー完了後、VVAULTDatabaseサービスを開始し、データベースが起動するかを確認します。

DBが起動できれば、VVAULTVirtualDriveServiceを開始し、仮想ドライブがマウントされることを確認ください。この状態で、仮想ドライブ内のデータが移行元で見えていた状態と同一となっているかと思います。

バックアップを設定している場合は、バックアップ側のサービスも再起動します。

最後にフォルダやファイルのセキュリティ情報を確認してみます。S-000***などというデータが設定されています。これは移行元の環境のユーザやグループの残骸です。これらを取り除くには所有者の変更やセキュリティ情報の変更が必要です。ファイルが沢山存在する場合は再設定に時間がかかりますので、特に支障がないようであればそのままでも構いません。
security info

とりあえずこの手順が今のところ現実的な移行方法になると思いますが、手順が多いのでもっと楽したいですね。
説明不十分な部分等あれば、気軽に質問ください。

それでは。

この投稿へのコメント

  1. kiosk より:

    OS再インストールする際にこの記事があって助かりました。
    ありがとうございます!