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Robocopyを使用したデータ移行について

提供: ナレッジベース | VVAULT® CUSTOMERS SQUARE

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:*アカウントのアクセス権について<br>
:*アカウントのアクセス権について<br>
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: 移行先から移行元の共有フォルダにアクセスするときに使用するアカウントのアクセス権を移行元の共有フォルダのセ<br>キュリティに付加しておく必要があります。
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: 移行先から移行元の共有フォルダにアクセスするときに使用するアカウントのアクセス権を移行元の共有フォルダのセ<br>キュリティに付加しておく必要があります。<br><br>
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:*コピー先でデータが消える事象について<br>
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: コピー元に「NTFSドライブのルートフォルダ」を指定し、コピー先に「(ルート以外の)フォルダ」を指定すると "隠し属性" や "システム属性" が引き継がれ、コピー先でデータが表示されない場合があります。これはNTFS、Robocopyコマンドの仕様によるため、ご注意ください。
<h2>移行手順</h2>
<h2>移行手順</h2>

2023年9月20日 (水) 11:10時点における版

対象バージョン

VVAULT 7.12.x

概要

本ナレッジでは、Robocopyを使用したデータ移行について説明します。

詳細

  • 動作について
 動作確認した環境は以下になります。
  移行元          移行先
 ・Windows Server 2008R2 -> Windows Server 2012R2(ワークグループ環境)
 ・Windows Server 2008R2 -> Windows Server 2012R2(AcitveDirectory環境)
 ・Windows Server 2012R2 -> Windows Server 2012R2(AcitveDirectory環境)
  • ワークグループ環境の場合
 Robocopyを使用する間、移行元マシンの下記の設定を、一時的に無効にしておく必要があります。
 Robocopy終了後は、速やかに有効に戻してください。
 ・ユーザーアカウント制御(User Account Control)※移行先から移行元の共有フォルダにアクセスするユーザ
 ・ローカルセキュリティポリシーのユーザー アカウント制御: 管理者承認モード
  • Windows Server 2008R2から移行される場合
 下記のOSのパッチをWindows Server 2008R2に適用することが必須です。
 ・KB2639043(このパッチを適用すると、OSを再起動する必要があります。)
  • VVAULTの仮想ドライブへのRobocopyの差分バックアップ機能(/MIRオプション)について
 ファイルやフォルダの属性、セキュリティ情報を含めてバックアップする場合の推奨オプションは以下になります。
 /BYTES /MIR /R:0 /W:0 /DCOPY:T /COPYALL /NP /IT

 コマンド例:
 robocopy 移行元 移行先 /MIR /DCOPY:T /COPY:DATSO /IT /XO /XJD /XJF /R:0 /W:0 /LOG:"C:\Users\ユーザー名\Downloads\copy.log" /BYTES /TS /FP /NP /MT:16

  • アカウントのアクセス権について
 移行先から移行元の共有フォルダにアクセスするときに使用するアカウントのアクセス権を移行元の共有フォルダのセ
キュリティに付加しておく必要があります。

  • コピー先でデータが消える事象について
 コピー元に「NTFSドライブのルートフォルダ」を指定し、コピー先に「(ルート以外の)フォルダ」を指定すると "隠し属性" や "システム属性" が引き継がれ、コピー先でデータが表示されない場合があります。これはNTFS、Robocopyコマンドの仕様によるため、ご注意ください。

移行手順

 必要な設定を行い移行先でRobocopyコマンドの実行をします。

制限事項

 VVAULTの仮想ドライブでは、アクセス日時は、移行元と異なりコピーした日時に更新されます。
 ただし、これによりRobocopyの動作には影響はありません。
 7.11.0以前、全コピーのみ対応
 7.12.0以降、全コピー、差分コピーに対応

検索用キーワード

対応状況 Robocopy 7.12.0