可用性をさらに高めるHA機能
本製品のHA(High Availability)機能は、レプリケーションを実施している環境下で、メインサーバーのマスタドライブが何らかの理由により使用できなくなった場合に、スタンバイサーバーのレプリカドライブをマスタドライブに切り替えて、データをそのまま使用できるようにする機能です。バックアップデータやタイムマシーンデータについても、レプリケーション時に作成している為、切り替え後も安心してご使用いただけます。もちろん、切り替え後はそのままマスタドライブとして使用し続けることも、復旧後にメインサーバーに切り戻すことも可能です。
※HA環境を構成するにはサーバー台数分のライセンスが必要となります。
ダウンタイムを最小限に
急に不測の事態が発生した場合でも、即座にレプリカドライブをマスタドライブへ切り替えられるよう、切り替え後の状態を予め管理コンソールで設定しておくことができます。スタンバイサーバーへのレプリケーションについてもライブバックアップと同様、リアルタイムで同期処理が行われるホットスタンバイ構成の為、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。また、切り替え自体もボタンをクリックするだけの簡潔な操作で迷うこともありません。
※レプリケーションデータをそのままマスタデータとして使用するには「Enterprise」ライセンスが必要となります。「Professional」ライセンスでモードを切り替える際はデータを初期化する必要があります。
HA操作のイメージ
① 通常運用時はメインサーバーのマスタドライブ(V1)を使用。操作画面
マルチインスタンスで更に柔軟な構成に
VVAULT 5.0.0以降のバージョンでは、1台につき2つのインスタンスをご利用いただけるようになります。各インスタンスは独立しており、それぞれマスタモード、もしくはレプリカモードのいずれかで運用することができます。マスタモードではマスタドライブを、レプリカモードではレプリカドライブ(読み取り専用)をマウントすることができ、両インスタンスをマスタモードにすることで、1台のサーバで2つの仮想ドライブを運用することも可能になります。
また、2つのインスタンスを活用することにより、クロスや2:1でのレプリケーション環境を構築できる為、より柔軟に万全のデータ保護環境を構築することが可能となります。