1 インストール前の確認
1-4 インスタンスと稼働モード
インスタンスとは
VVAULTのインスタンスとは、仮想ドライブシステムのまとまりのことを表し、仮想ドライブをマウントする単位となります。つまり、インスタンスが2つ使用可能な場合、マウントできる仮想ドライブも2つとなります。また、各インスタンスはそれぞれマスタモードとレプリカモードのいずれかの稼働モードで運用することが可能です。
稼働モードとは
稼働モードにはマスタモードとレプリカモードの2種類のモードがあり、インスタンス毎に設定できます。マスタモードは主に使用する仮想ドライブ(マスタドライブ)をマウントするモードで、レプリケーション時のクライアントとなります。レプリカモードはレプリケーション時のサーバー側となるモードで、クライアントからのレプリケーションデータを蓄積します。
マルチインスタンスによるメリット
本製品では、1台につき2つのインスタンスをご利用いただけます。各インスタンスは独立しており、それぞれマスタモード、もしくはレプリカモードのいずれかで運用することができます。マスタモードではマスタドライブを、レプリカモードではレプリカドライブ(読み取り専用)をマウントすることができ、両インスタンスをマスタモードにすることで、1台のサーバで2つの仮想ドライブを運用することも可能になります。
また、2つのインスタンスを活用することにより、クロスや2:1でのレプリケーション環境を構築できる為、より柔軟に万全のデータ保護環境を構築することが可能となります。
構成例1 クロスレプリケーション
構成例2 2:1 レプリケーション