22 データの復元
22-4 システムリカバリによる復元
システムリカバリとは、バックアップ、またはレプリケーションデータからマスタドライブ内の全てのデータを復元する機能です。システムレベルの障害が発生した場合など、本製品を新規にインストールしなければならない場合でも、バックアップデータ、またはレプリケーションデータから本製品で使用していた全てのデータを復元することができます。
本機能を実行するには、まずシステムリカバリモードに変更する必要があります。詳しい手順については後述の「バックアップからのシステムリカバリ手順」、又は「レプリカドライブからのシステムリカバリ手順」を参照してください。
レプリケーション(クラウドバックアップ)を構成している場合について
レプリケーションを実施していた環境でシステムリカバリを実行する場合、バックアップデータから復元するとペアリング状態が復元できない為、システムリカバリ完了後に以前のレプリケーションデータを使用することができなくなります。前述の環境の場合は、必ずレプリケーションデータからのシステムリカバリを実行してください。
また、5.0.0以降のバージョンでバックアップデータからシステムリカバリを実行する場合、マスタモードで稼動していたインスタンス1のバックアップデータからのみ可能となりますのでご注意ください。
バックアップからのシステムリカバリ手順
① 本製品の新規インストール時に、復元対象のバックアップDBが保存されている場所を「バックアップ用DB保存先」に指定します。
② 復元ポイントが見つかると以下のメッセージが表示されますので、「はい」をクリックします。
③ 管理コンソールへアクセスし、「ストレージ追加」ボタンをクリックし、復元先の構成ストレージを登録します。
④ 復元に充分な容量が登録されると「システムリカバリ開始」ボタンが表示されますので、ボタンをクリックし、システムリカバリを開始します。
ワンポイント
コンテンツのセキュリティ情報も含めて完全に復元するには、システムリカバリ開始前にユーザーとグループを準備しておく必要があります。必要なユーザーとグループについては、本製品がインストールされているフォルダーに作成される「UserInfoBackup.txt」を参照してください。
(例:C:¥Program Files¥VVAULT¥ UserInfoBackup.txt)
ご注意
・コンテンツのセキュリティ情報も復元している場合は、システムリカバリ中にユーザー、グループを変更しないでください。
・システムリカバリ待ちコンテンツとの整合性を確保するため、システムリカバリが完了するまで、マスタドライブ上で以下の操作は行えません。
- ・ファイル、フォルダーの作成
- ・ファイル、フォルダーの移動
- ・ファイル、フォルダーの名前変更
- ・フォルダーの削除
レプリカドライブからのシステムリカバリ手順
ご注意
レプリカドライブからのシステムリカバリは、バックアップからの場合と異なり、インストール完了後にレプリケーションの設定画面にてレプリカドライブへ接続できる状態にする必要があります。尚、本機能を実行する際は以下の点をご確認ください。
- ・レプリカドライブのサービスポリシーでシステムリカバリ機能の使用が許可されている。
- ・マスタドライブ上にコンテンツが存在しない。
① レプリケーション設定画面にて、「ペアリングURL」「パスワード」「ポート番号」を入力後、「適用」ボタンをクリックし、レプリカドライブへ接続可能な状態にします。
② 復元ポイントが見つかると以下のメッセージが表示されますので、「OK」ボタンをクリックします。
以降の手順は「バックアップからのシステムリカバリ手順」の③以降と同様となりますので、そちらをご覧ください。