8 フォルダクォータ
8-1 フォルダクォータとは
フォルダクォータとは、指定したフォルダーの使用量を監視し、設定した閾値や上限を超えた場合に警告や書き込みを抑止する機能です。制限方法は以下の2種類があり、用途に応じて選択することができます。
ハードクォータ
設定した制限値に達するとファイルを保存することができなくなります。また、容量が設定した各閾値に達した際に警告通知が行われます。
ソフトクォータ
設定した制限値内での使用を強制されませんが、設定した各閾値および制限値に達した際に警告通知が行われます。なお、当機能の警告通知は以下の方法で行われます。
- ・VVAULT管理コンソールのフォルダクォータ一覧画面での警告表示
- ・VVAULT管理コンソールの障害・警告情報タブへの警告表示
- ・設定されたメールアドレスへの電子メール送信
- ・イベントログへの記録
フォルダクォータを使用する際のご注意
フォルダクォータ機能はマスタモードでのみ動作します。なお、クォータを設定した各フォルダーの使用量を集計する際、CPUにかかる負荷が高くなり動作が遅くなる場合があります。その際には、「8-2 各部の名称と役割」の「フォルダクォータ設定画面」を参考に、運用上支障のない時間帯に集計処理を実行することをお薦めします。また、上記の理由により、推奨する動作環境以下のスペックで当機能を使用する事は推奨しておりません。
フォルダクォータの仕様と制約事項
VVAULTのフォルダクォータ機能は、フォルダクォータの一覧に表示されている順で定期的に使用量を集計しています。
そのため、クォータ設定を行ったフォルダーの個数により集計に時間がかかったり、クォータ設定を行ったフォルダー内のデータを追加・削除したタイミングにより、フォルダーの実際の使用量とクォータの集計結果に一時的に差異が発生したりする可能性があります。
差異がある場合、以下の動作となりますので、ご利用の際は余裕を持った制限値の設定をお薦めします。
- ・フォルダクォータ(ハードクォータ)を設定したフォルダーに、制限値を超えても書き込めることがあります。
- ・制限値を超えたフォルダー内のデータを削除してフォルダーの容量を確保しても、書き込めないことがあります。