6 構成ストレージの設定

6-1 ストレージの構成について

本製品では、複数のストレージを仮想的に統合してストレージ・プールを作成します。そのストレージ・プールを構成する各ストレージのことを「構成ストレージ」と呼称しています。構成ストレージには、NAS/内蔵のハードディスク/USB ストレージ/フラッシュメモリなど、Windows上で接続可能な全てのストレージを指定できることに加え、特定のクラウドサービスを利用することも可能です。

構成ストレージの種類について

構成ストレージには用途に応じて以下の種類があります。

  1. ・マスタドライブ用構成ストレージ……マスタドライブを構成するストレージ群
  2. ・バックアップ用構成ストレージ……ライブバックアップ先となるストレージ群
  3. ・レプリケーション用構成ストレージ……レプリケーション先となるストレージ群

ティアとティアリングについて

本製品では、構成ストレージを「最速」「高速」「中速」「低速」の4種類のティア(階層)に分類して管理する構成となっています。ティアにはそれぞれ優先度が設定されており、ティアリング機能が稼動している環境では、使用頻度の高いデータは「最速」ティアの構成ストレージへ、逆に使用頻度の低いデータは「低速」ティアへ保存されます。構成ストレージを適切に分類することで、ティアリング(ストレージ階層管理)処理が最適化されます。同一ティア内の構成ストレージ間でもティアリング処理は行われますが、効率の良いデータ管理を実現する為に、最低限2種類のティアを使用することを推奨します。

機能の概要については以下の図をご覧ください。

tiering.png

構成ストレージの最適な分類例

構成ストレージの最適な分類例は以下をご覧ください。

業務用サーバーで使用する場合の分類例

  1. ・最速ストレージ……RAMディスク、SSD等
  2. ・高速ストレージ……SAS接続のディスク等
  3. ・中速ストレージ……SATA接続のディスク等
  4. ・低速ストレージ……NAS

個人用途で使用する場合の分類例

  1. ・最速ストレージ……内蔵SSD等
  2. ・高速ストレージ……内蔵HDD等
  3. ・中速ストレージ……外付けUSBディスク等
  4. ・低速ストレージ……NAS

クラウドストレージについて

構成ストレージとして、以下のクラウドサービスを利用することにも対応しています。

  1. ・Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)(アマゾンデータサービスジャパン株式会社)
  2. ・Bizホスティング Cloudn Object Storage(NTTコミュニケーションズ株式会社)
  3. ・GMOクラウド ALTUS オブジェクトストレージ(GMOクラウド株式会社)
  4. ・Google Cloud Storage(Google Inc.)
  5. ・ニフクラ オブジェクトストレージ(富士通クラウドテクノロジース株式会社)
  6. ・Yahoo!クラウドストレージ(ソフトバンク・テクノロジー株式会社)

クラウドサービスを利用するには必ず専用のキャッシュストレージを1つ指定し、「クラウドストレージ」として構成ストレージに追加します。

以下がクラウドストレージの概念図となります。

cloud_strage.png

クラウドストレージを使用する際の注意事項

本製品の構成ストレージとしてクラウドストレージを使用する場合、以下の点にご注意ください。

  1. ・既に設定されているバケット名を別クラウドストレージで使用することはできません。
  2. ・20MBを超えるデータはダウンロードが完了するまで開くことはできません。

尚、マスタドライブ用の構成ストレージはクラウドストレージのみで運用することができません。最低1台のローカルストレージを構成ストレージとしてご用意ください。また、上記理由により、最後のローカルストレージを取り外す際には、全てのクラウドストレージが取り外されている必要がありますのでご注意ください。

クラウドサービスを使用した場合のデータ量について

クラウドサービスを使用する場合VVAULTでは以下の処理を行うため、実際のデータ量と異なる場合があります。尚、クラウドストレージ内のデータは分割して管理されるため、VVAULTを介さず直接ファイルデータを取り出すことができませんのでご注意ください。

[VVAULTによる処理]
  1. ・ファイル毎に「メタファイル」を生成
  2. ・タイムマシーン機能でのバージョン管理によって発生する重複データを排除
[エクスプローラ上での容量表示]
  1. ・全体容量:ローカルストレージ容量 + クラウドストレージ容量
  2. ・空き容量:ローカルストレージ空き容量

Amazon S3のストレージクラスについて

Amazon S3では複数のストレージクラスが用意されていますが、弊社では「S3 標準」にて検証を行っています。
これより低パフォーマンスなストレージクラスになると、VVAULTが正常に動作しない可能性があります。
可能な限り「S3 標準」のタイプをご利用ください。